セ・リーグ全日程が終了 投手タイトル争いの結果は…… 5人全員が初タイトル DeNA・東は最多勝、最高勝率の二冠

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10月4日でセ・リーグは全日程を終了。投手タイトル争いの結果を振り返っていきたい。DeNA・東克樹、今永昇太、阪神・村上頌樹、岩崎優、広島・島内颯太郎の5人全員が初のタイトル獲得となった。

各タイトル一覧

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DeNA・東が二冠 16勝で最多勝、勝率.842で最高勝率(勝率第一位)

6年目のDeNA・東が16勝3敗で最多勝、勝率.842で最高勝率(勝率第一位)の二冠に輝いた。

勝利数は2位の阪神・大竹、巨人・戸郷に4つ差をつける圧倒ぶり。特に終盤戦は8月11日・巨人戦から9月26日・巨人戦まで8戦8勝と尻上がりに調子を上げてライバルたちを寄せ付けなかった。新人王を受賞した1年目の2018年が11勝、それ以来5年ぶりの2桁勝利で勝利数のキャリアハイを更新している。

最高勝率は「13勝以上」の資格に達したのが東のみ。大竹が12勝2敗、勝率.857を残しており、13勝目とタイトルをかけて4日のヤクルト戦に臨んだがチームは敗れ、自身に勝敗つかず。最後の最後で東の二冠が確定した。

年度防御率登板完投完封勝利敗戦勝率投球回奪三振奪三振率与四球K/BBWHIP
20182.452411115.6881541559.06423.691.12
20193.7670042.66738.1317.28103.101.25
20212.2930012.33319.2209.1545.000.71
20224.62120016.14350.2417.28104.101.52
20231.982442163.842172.11336.95158.870.95
通算2.6370533318.6474353807.86814.691.09

最優秀防御率は阪神・村上 防御率1.75

最優秀防御率は3年目の阪神・村上が防御率1.75で獲得。1年目の2021年は一軍で2登板、2年目の昨季は一軍未出場という状況からこれだけ圧倒的な成績を残した。7月終了時は防御率2点台だったが、8月は月間防御率が1.44、9月は1.07と終盤戦の追い上げが大きく、防御率1.98をマークした2位の東を寄せ付けなかった。

年度防御率登板完投完封勝利敗戦勝率投球回奪三振奪三振率与四球K/BBWHIP
202116.8820001.0005.100.0050.002.63
20231.752221106.625144.11378.54159.130.74
通算2.292421107.588149.21378.24206.850.81

最多奪三振はDeNA・今永 174奪三振

最多奪三振は8年目のDeNA・今永が174奪三振で獲得。2位の中日・髙橋宏に29もの差をつけ、奪三振率は両リーグの規定投球回以上で唯一の「10」超となる10.58を叩き出す圧倒ぶりだった。今永のこれまでの奪三振数としては2019年の186奪三振が最高だが、このときの奪三振率は9.85。規定投球回以上を投げたシーズンの奪三振率としては今季がキャリア最高となった。

年度防御率登板完投完封勝利敗戦勝率投球回奪三振奪三振率与四球K/BBWHIP
20162.93220089.471135.11369.04383.581.08
20172.982432117.6111481408.51522.691.13
20186.802310411.26784.2808.50382.111.72
20192.912533137.6501701869.85563.321.08
20203.2390053.625536310.70173.711.21
20213.08191055.5001201108.25264.231.03
20222.262132114.733143.21328.27294.550.94
20232.80222074.63614817410.58247.251.05
通算3.181651376450.5611002.210219.162803.651.12

最多セーブは阪神・岩崎 35セーブ

最多セーブは10年目の阪神・岩崎が35セーブで獲得。クローザーに固定された昨季の28セーブを上回る成績を残した。7月終了時点では17セーブで、同時点でヤクルト・田口は24セーブ、中日・マルティネスも23セーブ。しかし8月は月間9セーブ、9月8セーブ、10月1セーブと8月以降だけで18セーブを稼いだ。優勝争いへスパートをかけたチームに守護神として貢献するとともに、逆転でタイトルを手に入れた。

年度防御率登板勝利敗戦HHPS投球回奪三振奪三振率与四球K/BBWHIP
20143.50175400090767.60262.921.23
20153.511531000077576.66193.001.21
20163.63163500074.1597.14272.191.35
20172.3966411519071.28811.05273.261.26
20184.94611310110627010.16252.801.47
20191.0148302629053.2589.73173.410.76
20201.8241521722239.2378.39152.471.03
20212.6562344144157.2517.96153.401.08
20221.96571611122855447.20104.401.33
20231.77603312153556629.96144.430.82
通算2.854433138132152666376028.511953.091.17

最優秀中継ぎは広島・島内 42ホールドポイント(HP)

最優秀中継ぎは42HP(ホールドポイント)で5年目の広島・島内が獲得。2016年にジャクソンが残した球団記録に並ぶHP数となった。過去最高は51試合に登板した2021年の15HPだった。

序盤はリリーフとしての定位置が確立されておらず、2位のヤクルト・清水が4月に10HPをマークした中で、島内は4月に1HPのみ。しかし次第にセットアッパーとしての地位を確立し、特に夏場は7月に9試合で9HP、8月に13試合で11HPと獅子奮迅の働きぶりだった。

年度防御率登板勝利敗戦HHPS投球回奪三振奪三振率与四球K/BBWHIP
20194.4250000028.23310.36191.741.33
20204.54381045037.24811.47281.711.51
20213.1251021515049519.37143.641.18
20223.79220377019209.47111.821.68
20232.3162333942258.1649.87173.761.15
通算3.411984865692192.221610.09892.431.31
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