ソフトバンク・近藤健介“三冠王”の可能性は…… 注目のパ・リーグ個人タイトル争い

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レギュラーシーズンは残りわずかとなり、CS進出争いはもちろんのこと、個人タイトル争いにも注目が集まる。10月2日はパ・リーグ3試合が開催。タイトル争いのポイントをおさらいしておきたい。

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盗塁王 小深田 VS 周東

盗塁王は楽天・小深田(36盗塁)とソフトバンク・周東(35盗塁)の一騎打ち。今季6年目の周東は2020年に103試合出場、規定打席未達ながら50盗塁で盗塁王を獲得している。今季4年目の小深田はタイトルの獲得歴はなく、昨季の21盗塁が最高だ。現時点でも1盗塁リードし、試合数も1試合多い小深田が有利といえるだろうか。

本塁打王 近藤・浅村・万波・ポランコが25本で並ぶ

本塁打王はなんとソフトバンク・近藤、楽天・浅村、日本ハム・万波、ロッテ・ポランコの4人が25本で並ぶ異常事態。残り試合は万波が2試合しかないが、すでに順位が決まった状況で新庄剛志監督は「必ずホームラン王を獲らせる」と宣言し、万波のトップバッター起用を続けている。CS進出へ可能性を残す他3チームの選手と比べて、自分の好きなようにバッティングができるというのは有利な点だろう。

それぞれのタイトル獲得歴を見ると、本塁打王の経験があるのは浅村のみ。楽天移籍2年目の2020年に120試合で32本塁打を放ってキングに立った。そのほかの打撃タイトルとして浅村は2013.2018年に打点王、近藤は2019、2020年に最高出塁率を獲得している。来日2年目のポランコ、プロ5年目で今年レギュラー定着した万波はタイトルを獲得したことがない。

首位打者 頓宮を追う近藤と柳田 近藤には三冠王の可能性も

打率はオリックス・頓宮が.307でトップ。疲労骨折で離脱しており、この打率で確定と考えていいだろう。ソフトバンクの近藤(.2993)、柳田が(.2986)やや離されて追いかける。

近藤はトップタイの本塁打に加えて、85打点で打点でも単独トップ。最高出塁率は確定的になっている。このままトップをキープし、打率でも頓宮を逆転となれば、パ・リーグでは2004年の松中信彦(ダイエー)以来となる“三冠王”の称号を手に入れることになる。

頓宮の打率は正確には.3067。ソフトバンクは残り4試合。12打席から18打席くらい立てるとして、頓宮を逆転できるラインを図にまとめてみた。14打数8安打、17打数9安打くらいが現実的に逆転の可能性があるラインといえようか。チームにとって負けられない戦いの中で、5割以上のアベレージが必要。なかなかに高いハードルだが、近藤は超えることができるだろうか。

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